ポイント

  1. 自宅へ浴槽を持ち込んで入浴介助を行うサービス
  2. 要介護度が高く、自宅での入浴が困難な方向け
  3. 入浴は利用者も家族も嬉しく、介護者も達成感を感じられる仕事

訪問入浴介護とは、自宅へ専用の浴槽を持ち込み要介護者を寝たままで入浴させることができるサービスです。

入浴介助はデイサービスや訪問介護サービスでも行われる食事や排せつと並んだ三大介助のひとつです。
利用者本人は入浴によって気持ちのリフレッシュができますし、介護者にとっても入浴の介助をしてもらえることは非常に助かることでもあります。

では訪問入浴介護とはいったいどんな方が利用できるサービスなのでしょうか?
そしてそのメリットは何なのかについて以下にまとめました。

訪問入浴介護を利用できる人

訪問入浴介護を利用できるのは、要介護認定を受けている方(要支援1~要介護5)全員です。
そのうち、医師によって入浴の許可が下りている方かつ、自宅での入浴が困難な方が対象となります。

入浴介助はデイサービスや訪問介護でも可能ですが、特に要介護度が高い要介護者ほど自宅の浴槽に介護者の付き添いのみで入ることは難しいのが現実です。
そのため、寝たきりでも利用できる訪問入浴介護が利用されることになります。

訪問入浴介護はどういうサービスなのか

訪問入浴介護は看護師1人と介護職員2人の3人が1組となって利用者宅を訪れて入浴介助をするサービスです。
訪問介護の入浴介助と異なる点は、組み立てが可能な浴槽を自宅へ運びいれて給湯し、その場で寝たきりの方でも入浴をさせられるところです。

要介護度が低い方であれば、介護者の介助によって自宅の浴槽の利用も可能であるため、実際のサービス利用者は8割が要介護度4以上の方となっています。

1回の入浴時間は約10分程度ですが、看護師が同行することによって適切な温度で入浴ができるなど、要介護度が高い方からは喜ばれているサービスです。

事業としては古くから存在し、主に民間企業が運営しているものですが、そもそも要介護度が高いうえに在宅介護という方の人数も少なく、事業所数も減りつつあるというのが現状で、もし事業所が無くなってしまえば訪問入浴介護によって入浴をしていた利用者が入浴をする方法がなくなってしまうという問題を抱えています。

訪問入浴介護の費用の目安

訪問入浴介護の費用はは1回あたり、看護師1名、介護職員2名が同行する場合で1,234円(1割負担)となっています。
もし看護師0名、介護職員3名の場合には95%に減算されるため、1,172円となります。

ただしこれは地区単価10円の計算によるもので、地域によっては異なります。
また施設基準によって加算減算の可能性もあります。

全身入浴ではなく部分清拭の場合には70%に減算され863円(地区単価10円の場合)となります。

訪問入浴介護のメリット・デメリット

訪問入浴介護の一番のメリットはお風呂に入れることです。
普段私たちが何気なく入っているお風呂も、入ることが困難になればどれほど辛いかを考えると、入浴できること自体が喜びとなるためです。
また、入浴は体を清潔に保つためだけでなく、新陳代謝の促進やリラックスなど心身によい効果を与えるものでもあります。

家族だけでは入浴が困難な利用者であれば、なおさら訪問入浴介護サービスを受けることはプラスに働くことでしょう。

逆にデメリットは利用者にとっては慣れた自宅の風呂ではない点や、赤の他人に裸を見られる、体を触られるといった不安があることが挙げられます。
実際には同行する看護師も介護職員もプロなので気にする事ではないのですが、利用者本人の気持ちになれば嫌がる気持ちもわかります。

訪問入浴介護で働いている人

訪問入浴介護に従事する人は以下のとおり

看護師と介護職員が3名1組で行動することが基本である以上、チームワークが重要視される職場です。