ポイント

  1. 利用者にとって安心の在宅での介護サービス
  2. 現在2番目に多くの介護利用者が利用している
  3. 主に食事や入浴といった身体的な介護を行う

介護保険全体で、通所サービスに次いで利用者数が多いのが訪問介護サービスです。

財源確保が重大な問題となっている介護保険制度では、自立支援が大きな要となってきます。
訪問介護サービスは自宅での介護や自立支援に必要な介護サービスと言えるでしょう。

では、この訪問介護サービスとはいったいどんな方が利用できるサービスなのでしょうか?そしてそのメリットは何なのかについてまとめました。

訪問介護サービスを利用できる人

訪問介護サービスを利用できるのは、事業所によって異なりますが、特に制限はありません。
ただし、介護保険が適用されるのは要支援以上の認定を受けている方のみです。

そのため、場合によっては健常者が家政婦さん感覚で訪問介護サービスに全額実費負担(介護保険適用時の10倍の金額)で依頼をすることもありえます。

とはいえ、実際には訪問介護サービスの事業所は要介護認定を受けている方の身体介護を目的として運営されていますので、要支援1~要介護5までの方が利用するサービスだと思って問題ありません。

ただし、将来的には要支援の方への予防サービスは介護保険が適用されなくなるかもしれないという話もあり、動向が見逃せないところです。

訪問介護サービスはどういうサービスなのか

訪問介護サービスは、要介護状態にある方の居宅へ介護職員がうかがい、時間単位での介護サービスを行うというものです。

そのサービスは多岐にわたり、排泄、食事、入浴、自立支援のための見守り、通院や外出の介助といった身体的介護から、掃除、洗濯、買い物、調理といった生活介助までが担当範囲となります。

ただし、生活介助は将来的には介護保険の適用外とされる可能性も高く、介護報酬は徐々に下げられているのが現状です。

また、似たようなサービスに訪問入浴介護サービスというものもありますが、訪問介護サービスでの入浴介助はあくまでも利用者の居宅に設置されている浴槽での入浴を介助するものなのに対し、訪問入浴介護サービスは職員が専用の浴槽を利用者の居宅まで運んで入浴させるという違いがあります。

訪問介護サービスでの入浴介助は、利用者がヘルパーの手を借りて、居宅における浴槽を使える(ねたきりなどではない)ことが前提となっています。

訪問介護サービスの費用の目安

前述の通り、訪問介護サービスは利用時間に応じてサービスの単価が変わってきます。
(厳密には利用時間の単位に地域ごとの単価がかけられた料金の1割が自己負担となります)

訪問介護サービスの費用目安は以下のとおり。

時間 身体介護の単価
~20分 165円
~30分 245円
~60分 388円
~90分 564円
通院時の乗車降車介助 97円
時間 生活援助の単価
20~45分 183円
45分以上 225円

表は地区単価10円で計算、1回利用あたりの金額です。
要介護度によって、頻回利用が認められることもあります。

他にも夜間、早朝、深夜それぞれに単価があがる制度が設けられています。

ちなみに、訪問介護サービスにおける介護保険の適用範囲はあくまで利用者本人への援助に限るため、たとえば「利用者が普段行っていた家族の為の家事」などは介護保険の適用外となるため、費用はこの限りではありません。
場合によってはサービスを受けさせてもらえないことも考えられます。

訪問介護サービスのメリット・デメリット

訪問介護サービスを利用するメリットは、利用者にとって馴染みのある住まいでの介護になる、ということでしょう。

一番落ち着くところは自宅であるという人は多いと思います。
介護が必要な状態になった時に、自宅を離れて施設で生活することになると、人によっては精神的な負担になりかねません。

また、施設に入居するよりは安価で済みますので、費用面でもメリットがあると考えられます。

ただし、在宅での介護は施設とは異なり、家族が目を離せない時間が多くなります。
これが間接的に介護離職へ繋がってしまうことは想像に易いのではないでしょうか。

訪問介護サービスで働いている人

訪問介護サービスに従事する介護職は以下のとおり。

介護施設における介護職員が訪問介護では「ホームヘルパー」と呼ばれるようになります。
また、サービス提供責任者は訪問介護サービスの事業所を運営するにあたって設置が義務付けられているものです。