ポイント

  1. 在宅療養の要となるサービス
  2. 要介護者でなくとも利用が可能
  3. 訪問看護ステーションは純増も、介護報酬は減少の傾向

訪問看護サービスは医師の指示に基づいて看護師が在宅の療養者に看護サービスを提供するものです。
介護保険、医療保険どちらも適用することができ、診療の補助や療養上の世話(食事や排せつの介助を含む)を行います。

医療機関からの訪問看護と、訪問看護ステーションからの訪問看護があり、訪問看護ステーションの数が増大している一方で国は医療機関からの訪問看護を推し進めるために訪問看護ステーションの介護報酬を減らすなどの措置が取られています。

訪問看護サービスとはいったいどんな方が利用できるサービスなのでしょうか?
そしてそのメリットは何なのかについて以下にまとめました。

訪問看護サービスを利用できる人

訪問看護サービスを利用できるのは、訪問での看護が必要だと診断された人なら全員が対象となります。
ただし、介護保険と医療保険に両対応しているため、要介護認定を受けている人なら積極的に介護保険での請求を行うことが推奨されています。
介護保険は原則1割負担なので医療保険を使うよりも安価になることが多いです。

また、医療保険を使う場合には週に3回までという利用制限が設けられますが、介護保険利用の場合には利用制限がありません。
その代わりにどちらも医師の指示が必要であること、介護保険を利用するにはケアマネジャーのケアプランが必要であることから、医師とケアマネジャーにとって訪問看護の重要性が理解されていることが大前提となります。

訪問看護サービスはどういうサービスなのか

訪問看護サービスは退院の促進が勧められている現代において、自宅療養をするのに欠かせないサービスと考えられます。
医療機関や訪問看護ステーションに在籍する看護師が在宅で医師の指示による看護を行うというもの。

その内容は食事や排せつといった介助や注射や傷の手当、点滴や痰の吸引、リハビリと多岐に渡ります。

病院からの退院者が増えれば当然在宅での看護ニーズが高まります。
そうした背景や、民間企業でも設立できる点、看護師が常勤で2.5人配置されていれば基準を満たす点などから訪問看護ステーションの数は右肩上がりに増えていっています。

国としては病院からの退院をより促すためにも、病院からの訪問看護を強化したい狙いがあり、医療機関の訪問看護に関しては介護報酬を増やしています。
その代わりに民間企業の参入による看護ステーションへは介護報酬を引き下げることで施設数の減少やサービスの質の拡大を図っています。

訪問看護サービスの費用の目安

訪問看護サービスを介護保険の範囲内で受ける際、その費用は要介護度に関係しません。
サービスの提供時間によって料金体系が異なってきます。

訪問看護サービスにかかる費用(1回あたり/1割負担)の目安は以下のとおり。

訪問看護ステーション 医療機関
20分未満 310円 262円
30分未満 463円 392円
60分未満 814円 567円
90分未満 1,117円 835円
早朝(6~8時) 25%加算 25%加算
夜間(18~22時) 25%加算 25%加算
深夜(22~6時) 50%加算 50%加算

表は地区単価10円で計算、1月あたりの金額の目安です。
また、これは介護保険を使った場合の費用の目安であり、医療保険を使う際には料金体系が変わってきます。
医療保険では時間単位ではなく1日いくらの換算で、だいたい数千円~となっています。

訪問看護サービスのメリット・デメリット

訪問看護のメリットは、利用者にとって住み慣れた場所での療養になることがあげられます。
なれない病院での入院だと自然と気が滅入ってしまう人もいるため、在宅での療養は早期回復へも繋がっています。

訪問看護のデメリットは医師やケアマネの理解が足りない場合に軽視されがちなことです。
実際に看護師が在宅でできることには限りがありますので、医師によっては必要性を見出さずに訪問看護の指示を出さないということも問題として挙げられています。

訪問看護サービスで働いている人

訪問看護サービスに従事する人は以下のとおり

特に理学療法士の訪問看護による介護保険の加算があるなど、リハビリ職が求められる現場と言えます。