ポイント

  1. いじめが起きるのは業界の体質のせい
  2. いじめられた時には上長への相談か、転職を考える
  3. 自分以外の人がいじめられていた時にもわが身を優先

介護の現場では少なからず「いじめ」が発生しているという事実があります。
いじめなんて子供だけの問題かと思っていましたが、大人になってもそういった行為に走ってしまう人が少なくないというのは嘆かわしいことです。

もし職場で同僚からのいじめにあった場合にはどう対処していくべきかについてまとめました。

介護の現場でいじめが起きる理由

介護の現場でいじめがある背景には、介護がサービス業であることが挙げられます。
サービス業は利用者に不快な思いをさせないように、表向きはにこやかな優しい人を演じて丁寧な接客を心掛ける必要があるからです。
これはとてもストレスが溜まることですね。

特に介護職のように職場にいる間は四六時中利用者と接する仕事であれば、息を抜く暇がないのでストレスは溜まる一方です。

そのはけ口として、自分より立場の弱い人間をいじめることでストレスを解消している人がいるわけです。

介護職の場合、業界自体が若いということもあり、年長者にしっかりと教育を受けて育ってきた人が少ないのが特徴。
その点もいじめが起きやすい現場を作る理由の一つになっています。

教育を受けずにたたき上げで上の立場の人間になった人は、新人として入ってきた人が自分よりも仕事ができない点が目につくとイライラしてしまいがちです。

言ってみれば新人は赤ちゃんのようなものなので、本来はそこでしっかりと教育をして成長させることが必要です。
職場におけるいじめの加害者は、育児放棄をした母親のようなもの。

新人が成長することで利用者にも還元され、最終的には施設全体のクオリティを上げることに繋がるということに、いじめの加害者は気づけないんです。

職場で同僚にいじめられたと感じたらどうすべきか

ではこうしたいじめにあった場合にはどうすればよいのでしょうか。

多くの人は考えることをやめ、「自分が耐えればよい」と我慢してしまいます。
そしてその不満を家族や友人に漏らしてストレス発散し、どうにかやりすごすという選択をとるでしょう。

ただ、いじめのある現場を放置することは、加害者に加担していることとなんら変わりません。

あなたが我慢できても、新たな新人が入ってきた際にはまたいじめが起きるからです。

また、いじめは本人だけの問題ではありません。
本人が耐えていても、その現場に出くわしてしまった利用者はどんな気持ちになるでしょうか。
同僚も気持ちよく仕事ができているわけではなく、離職の原因と成りかねません。

つまり、施設全体の損失に繋がるわけです。

そこで、取れる方法は2つ。
1つは、加害者の上長へすみやかに相談すること。
もう1つは即刻職場を去ることです。

加害者の上長へ相談する

いじめを根本から解決したいのであれば、職場の雰囲気そのものが変わらなければなりません。
加害者は被害者が反抗しなければどんどん調子に乗っていきます。

加害者の上長に「いま、こういういじめを受けている」という現況報告と、「利用者や同僚、施設全体にこういう影響が出ている(影響が出る恐れがある)」ということを冷静に伝えましょう。

この時のポイントは決して私情を挟まないことです。
いじめの被害にあった時は「こういういじめを受けていて私がこんなにつらい思いをしている」といったように、自分がいかに可哀想であるかをアピールし同情してもらおうとする人がいますが、相談を受ける側からするとあまり重要ではないと捉えられがち。
どちらかというと「私」がどうかではなく、「施設」や「利用者」に対して問題が起きてしまうので対処してほしいというアピールをした方が相談を受けた側も自分にも関係する問題と認識して動きやすくなります。

ただし、いじめ加害者となる人はたいてい年長者であることが多く、施設との癒着がある場合がほとんどです。
新人の意見よりは長く働いてくれている加害者の意見を聞こうとする風潮があれば、すぐさま転職を考えた方があなたのためになります。

即刻職場を去る

そもそもいじめなんて加害者と被害者のどちらが悪いかといえば、加害者が悪いに決まっています。

もし至らない点があったのなら、いじめなんてせずに教えてくれればよいだけのことです。
それを人前で怒鳴ったり、無視したりするのは単なる加害者の身勝手に過ぎません。

そういった人物を放置しているような職場に長く勤めても学べることは少ないと思った方がよいでしょう。
早くに見切りをつけて、しっかりとした職場へ転職した方が何倍も有意義です。

いじめを感じたその時から転職活動を始めて、すぐにでも辞めてしまうようにしましょう。

「利用者や同僚に迷惑がかかる」と感じる人もいると思いますが、元はといえばあなたが辞めざるを得ないような状況を作った職場に問題があるのであって、あなたのせいで迷惑がかかっているわけではないということを思い出すようにしてください。

もし自分以外の人がいじめにあっていた時の対処方法

ではもしも自分以外の人がいじめにあっている場合はどうでしょうか。

あなたにできることとしては、加害者の上長に相談することや同じ考えの人と協力していじめに対抗していくことです。
いじめの加害者は職場にとって悪影響でしかないので、全力で排除するように動けるのがベストなのは間違いありません。

ただし、実際にはいじめの飛び火なども考えられるため、なかなか難しいと思います。

被害者を守ろうとしたおかげで自分がいじめの対象になるようなことがあっては本末転倒です。

自分にできることをしても解決しなさそうな場合にはあなた自身もいじめのない職場へ転職するというのが一番の方法かもしれません。

幸い、介護業界はまだまだ人手不足が続きます。
いじめ被害によって退職したからといって、他の現場で働けないということはありません。
逆に、「いじめが利用者に与える悪影響を知っている」ということを武器に転職活動に望めれば、採用側もあなたの人間性を知ることができますし、いじめのない職場へ就職することができるようになるでしょう。