
- 人手不足の業界とはいえ志望動機はしっかり書かなければダメ
- 志望動機欄ではその職場で働きたい理由を明確にする
- 志望する職場やあなたの経験に合わせて仕上げる
介護職に就きたいと思い、いざ応募しようとなった時、履歴書に書く「志望動機」で悩むというのはよくあることです。
いくら人手が不足している業界だからといっても、志望動機を空欄で提出したり、担当者が首をかしげてしまうような動機を書いてしまっては希望する形態では働けないかもしれませんし、不採用にも繋がってきます。
そうは言っても志望動機欄にはいったい何を書けばいいのかわからないという気持ちもわかります。
志望動機欄に書くべき内容と、具体的にどのように書けばよいのかのサンプルを紹介します。
介護職の履歴書に書く志望動機の内容
まず、志望動機の欄にはどういったことを書くべきなのかを考える前に、なぜ志望動機欄が空欄やあいまいな内容ではいけないのかについて説明します。
もしあなたが施設の人事担当者だった場合を考えてみてください。
求人情報を出すということはあなたの部署、または施設全体での人手が足りない、または足りなくなると思われる時です。
「不真面目な人間でも、問題を起こすような人間でも、だれでもいいから来てほしい」と思うでしょうか。
志望動機が空欄ということは「とくに働きたい理由がない」という事を意味しています。
つまり、その職場じゃなくても良かったということです。
他に「どうしてもその職場で働きたい」という人がいれば、面接担当者としてはそちらを優先するのは当然のことです。
志望動機があいまいだったり、ピントがズレているような内容だった場合も同様です。
本当にこの職場で働くということを理解しているのかがわかりませんし、「この人を採用して大丈夫だろうか」と思ってしまいます。
こういった点から、志望動機欄はしっかりと書かなければいけないわけですね。
では志望動機欄にはどういったことを書くべきなのでしょうか。
なぜその職場で働きたいと思ったのか
面接、書類選考というのは企業と求職者をマッチングする場所です。
企業側はなぜあなたが自社で働きたいと思うのかを知りたがっています。
あなたもその企業で働きたいと思ったからには何かしらの理由があるはずですよね。
その理由を志望動機にはしっかりと書くようにしましょう。
大切なのは「他の職場ではなく、なぜこの職場なのか」ということ。
たとえば「介護職に携わって社会貢献したいと思った」のような理由であれば、他の職場でもよいというアピールになりかねません。
具体的にその職場が取り組んでいることや事業内容、経営理念などに言及して、あなたが共感できた点などを挙げていくようにしましょう。
なぜあなたでなければならないのか
面接担当者が他の誰でもないあなたを選ぶ理由が何なのかも重要です。
介護職に就きたいと思う人が、利用者の役に立ちたいと思うのは当然のこと。
こういった理由は他の誰もが書いてくることでしょう。
あなたにはどういった背景があって、どんな経験からどんな貢献ができるのか。
そしてその職場にどんなことをもたらせるのかがアピールできれば面接担当者もあなたを放っておけません。
たとえば家族の介護を通じて感じたことを職場で活かしたいといったようなことを具体的に書くなどですね。
あなたにしかできないこと、あなたしか経験していないことが必ずあるはずです。
熱い想い、志など
介護職での面接においては知識や経験よりも「想い」や「志」が重視される傾向にあります。
どうしてもその職場で働きたいという熱意が志望動機に込められていれば、それだけでも大きな魅力として映るでしょう。
実際に仕事を続けられるか否かは熱意があるかどうかに左右されると言っても過言ではありません。
面接担当者としても惰性で働くような人よりは熱い想いをもって一生懸命働いてくれる人に来てほしいものですし、なるべく長く続けられる人に働いて欲しいはずです。
また、その熱い想いの延長線上にある叶えたい夢といったような志も、あなたの想いが本気であることを伝える一つの手段となります。
志望動機の具体サンプル
それでは実際にどのように書いて行くのか、具体的なサンプルを紹介します。
あくまでサンプルなので、あなたが働きたい職場に合わせて、あなたの経験を元に書くようにしましょう。
実際のサンプル
学生時代から祖父の介護を通じて、高齢者の介助を学んできました。
家族の介護ということもあり、要介護者の生活を尊重するということの大切さを身をもって経験しています。
貴社の経営理念にもある「利用者様の生活の質を重視する」という姿勢に共感し、自身の経験を元に利用者様の生活の質の向上に貢献したいと強く想うようになり志望致しました。
サンプルの解説
この例では志望者自身の体験として、要介護者に携わってきたことから「利用者の生活の質」についてのリアルな部分を体感し、利用者の生活の質をあげられるのは経営理念としてそれを重視している会社のみであるという点に結んでいます。
競合他社と比べて、志望する事業所が持つ独自性や差別化ポイントにマッチすればするほど、面接担当者もあなたと仕事をしたいと感じるようになるでしょう。
また、当然ですが志望動機にはウソを書いてはいけません。
事実を誇張するのは表現方法の一つとして利用してもよいですが、面接担当者から志望動機について質問された時にきちんと答えられるようなものでなければ逆効果です。