ポイント

  1. パワハラは立派な犯罪となる行為
  2. 本人が自覚していなくともパワハラは存在する
  3. パワハラにあっている場合は一人で抱え込まない

パワハラは介護職に限らず深刻な問題です。
パワハラを無くすために厳しく取り組んでいる会社もありますが、未だに多くの人がパワハラ被害に悩んでいます。

パワハラ被害を受けていると、心身共に疲弊してしまうもの。

会社は職場環境を守る使用者の責任がありますが、厄介なのは加害者や会社側があなたがパワハラ被害にあっていることに気づいていない可能性があることです。

パワハラは民法において違法です。
場合によっては加害者や会社側が刑法によって裁かれることも。

ここではパワハラに値するケースとパワハラへの対処法についてまとめました。

パワハラの種類

パワハラとひと口に言ってもいろいろなものがあります。
まずはあなたが普段、職場において立場が上に当たる人からこういった行為を受けていないか確認しましょう。

肉体への直接的な暴力

パワハラと聞いて一番に思い浮かべるのは暴力ではないでしょうか。
加害者が軽い気持ちで小突いたとしても、受ける側が嫌だなと感じるのであればパワハラです。

ミスをした部下に対してすぐに手が出る上司というのが普通である時代があったようですが、今では時代錯誤甚だしいことです。
口で説明してわからなかったとしても手を出すというのは論外。
刑法における傷害罪や暴行罪に値します。

脅迫や誹謗中傷

職場におけるパワハラで一番多いのがこれではないかと思います。
いわゆる「言葉の暴力」というもの。

「使えない」「役に立たない」という直接的な暴言から「私が若いころはもっとできた」とか「あなたに任せるといつまでも終わらない(から任せられない)」のようなものまで。

他の業界で言えば「ノルマ達成するまで家に帰さないからな」なんてのは立派な脅迫です。

暴言を吐く方は相手がどれだけ傷ついているかがわかっていない可能性も高いのが問題で、「自分ができたことなんだから他人もできて当たり前」という感覚のもと、教育のつもりでいるのかもしれません。
もしそうだとしても被害者であるあなたが苦痛に感じることを言われている場合には、やはりパワハラに値すると言えるでしょう。

無視する、孤立させる

介護の現場では陰湿ないじめが未だに後を絶ちません。
先輩職員に気に入られなかった新人が無視されたり、孤立させられたリすることも珍しくないことです。

意見を聞きに行ってもあしらわれる、仕事をする上で必要なことを教えてもらえないなども同様。

業界の歴史が浅いため、人間的に育っていない人が上に立ってしまっていることが原因だと思われます。

これは教育でもなんでもないですし、単に業務を遂行することの障害でしかありません。
完全なるパワハラであると判断できます。

適切な仕事をもらえない

特にシフト制の職場でありがちなのが、「シフトを入れてもらえない」というもの。
当初の契約でシフト日数などの合意があったにも関わらず、なんの説明もなくシフトが極端に減らされ、生活できるレベルの収入が得られなくなることも。

他にも自分の資格や経験を活かしたいと入職した施設において雑用しかやらせてもらえないなどもパワハラになる可能性があります。

プライベートへの立ち入り

上司という立場を利用して、仕事時間外のプライベートな空間まで立ち入ってくるようなこともパワハラです。
たとえば家で休んでいる時に上司から電話がかかってきたかと思ったら無駄話を小一時間もされた、など。

まわりから見ても仲の良い上下関係だったとしても、当人が苦痛に感じているのならパワハラになる可能性も。

人前で恥をかかせる

ミスをした時に叱られるのは仕方のないことです。
ただし、同僚や利用者の前で大声で叱るなどはパワハラに値します。

上司も人間なので頭に血がのぼってしまい、その場でまわりの状況を気にせずに大声を出してしまうこともあるかもしれません。
だからといって、それが許されることとは言えません。

パワハラ被害にあっている場合の対処法

もしあなたが上記のようなパワハラにあっている場合、また上記以外でも上下関係を利用した行為においてあなたが「嫌だな」と感じることがある場合にできることは、まずは「嫌悪を感じている」という意思を相手に示すことです。

こうすることで「まさか嫌がっているとは思わなかった」という相手の主張が通らないことになります。

ただし、直接相手に言えるぐらいならこんなことで悩んでいないというのが現実ではないでしょうか。

そこで、大きな会社であれば社内に設置されているパワハラ相談窓口へ相談するか、上司のさらに上司へ相談する、社外の相談所へ相談するなどがあげられます。
場合によっては訴訟へ発展するかもしれませんが、その前段階として「一人で抱え込まない」ということは必要です。

もし、それでも解決しない場合や、他の人へ相談するのも手間だと思うのであれば、思い切って職場を変えるのも解決方法の一つです。
同じ介護業界でも社風が古い会社ほどパワハラが起きやすかったり、施設の種類によって職場環境は大いに変わるため、まずは転職活動をスタートさせるというのがパワハラから抜け出す近道と言えるでしょう。