
- 介護職で疲れが取れないことにもいろいろな原因がある
- 疲れが取れない時にはストレス発散か根本の解決が必要
- 疲れを溜めたままにしておくと、利用者にも迷惑がかかる可能性も
介護職をやっていると、どうしても疲れが取れないという方も多いのではないでしょうか。
仕事なので疲れを生じるのは仕方ないことですが、介護業界だからこそ感じる疲れというのがあります。
疲れの原因となるものと、その解消法についてみていきましょう。
介護職の疲れの原因
疲れの原因になるものは、肉体的なものと精神的なもの、内的要因と外的要因などいろいろあります。
特に介護業界では高齢者の介助に伴う肉体的な疲れが多いと思われがちですが、外的要因による精神的な疲れの方が大きい人も多いです。
疲れの原因となるものをいくつか挙げてみます。
共感できるものがあれば、積極的に解消していってみてください。
夜勤による疲れ
介護に携わる人ならほとんどが夜勤を経験していると思います。
夜勤手当をしないと生活がままならない人も多いでしょう。
人間はそもそもが日中に生活をして夜は寝るというように遺伝子にプログラムされています。
つまり、昼夜逆転生活が起きてしまうと、肉体的な不調を起こしやすくなるんです。
たまに夜勤を入れるぐらいならまだしも、夜勤が続いてしまうと疲れは取れにくくなるもの。
また、肉体面だけでなく、夜に寝ないということは自律神経にも影響を及ぼすため、精神的な負担も大きくなります。
その上、夜勤だと一人で多くの利用者に気を使わなければならないため、知らず知らずのうちに精神面での疲れが溜まっていっているわけです。
人手不足による疲れ
介護業界はもうずっと慢性的な人手不足が続いています。
人手が足りないということは単純な忙しさに繋がるため、肉体的な疲れが溜まっていきます。
さらには人手不足は一人一人にかかる責任が重くなってくるので、簡単に休むことができないなど、精神的な負担も大きくなりがちです。
利用者との人間関係による疲れ
現在の介護施設は基本的に高齢者の介助を行うことが仕事になります。
利用者は思うように体を動かせないなどストレスを溜めていることがあり、職員がそのはけ口となっているケースも見受けられます。
介護が必要な利用者の役に立ちたいと思って働いているにも関わらず罵詈雑言を浴びせられると、普段以上にどっと疲れが出るものです。
比較的軽い介護度の方が集まる施設より、重介護度の方が集まる施設の方がこういった傾向が強くなります。
同僚との人間関係
一番のストレスとも言えるのが、同じ職場で働く同僚との人間関係です。
意地悪をする人や自分のことしか考えていないような人がいると職場の雰囲気はどんどん悪くなります。
介護業界での一番の離職理由は仕事の過酷さではなく人間関係であることからも、人間関係がうまくいっていないことが相当のストレスであることを物語っています。
疲れが取れない時の解決方法
こういったことから感じる疲れは、普通に生活をしていてもなかなか取れてくれません。
どちらかというと毎日蓄積されるので、疲れは溜まっていく一方です。
そんな時にできることをいかに挙げておきます。
参考にしてみてください。
ストレス発散をする
精神的な疲れというのはストレスが溜まっていることを指しています。
そのため、ストレスを発散してあげることである程度解消することが見込まれます。
疲れが溜まりやすい人は、普段いろいろと考えすぎてしまう傾向にあるので、とにかく何も考えなくて済むぐらいにパーっと遊ぶ、買い物をする、美味しいものを食べるなどしてストレスを発散してしまいましょう。
自分にとって楽しいことが重なると、苦痛だったものも以前より苦痛に感じなくなるものです。
休む
人間にはもともと備わっている治癒能力があります。
子供の頃には一日中走り回ってへとへとになっても、夜ぐっすり眠れば次の日にはまた元気になっていましたよね。
ただ、この治癒能力は加齢とともに徐々に落ちていくもの。
大人になった今は、意識して休むようにしなければなかなか回復できません。
そこで、とにかく休むということも疲れを取る方法の一つだと思うようにしてみてください。
何も考えないようにしてグッスリ眠るなどです。
リラクゼーションスパへ行ったり、ヨガで体を開放するなども効果的。
頭も体もしっかりと休ませてあげることを意識しましょう。
環境を変える
疲れの原因が外的要因(施設など、自分以外のこと)にある場合は、環境を変えることも視野にいれておきましょう。
夜勤が原因であれば夜勤のない職場への転職や異動を、人手不足が原因なら人手がしっかり確保できている職場か、他の職種への転職も考えていくことになります。
利用者や同僚との人間関係は、職場を変えなければほとんど解決するこはないでしょう。
職場環境がよくなればおのずとやる気アップにも繋がってくるので、利用者への接し方も向上します。
疲れを溜めたままにしておかない
仕事をして疲れが溜まっていっても、職場が忙しいからこそ、ついついそのまま頑張ってしまいがちです。
ただ、疲れを溜めたままにしてしまうと、自分だけではなく職場や利用者にも影響が及んでしまうことも理解が必要です。
疲れは顔にも出やすいですし、周りへの接し方も雑になってしまうもの。
あなたの疲れが解消されないことが同僚や利用者のストレスとなることも十分考えられるわけです。
疲れがとれないなと感じたら、自分にできる範囲から疲れを解消していくようにしましょう。