ポイント

  1. 介護施設でも看護師は求められている
  2. 就業する職場によって仕事内容に偏りがある
  3. 介護職員に比べて待遇がよく、介護施設の看護師を目指す人も多い

介護施設においては介護保険法により看護師の設置が義務付けられています。
そのため、介護施設職員と協力して施設を運営していく介護看護師といった仕事があります。

介護看護師という資格があるわけではなく、看護師となった人の勤務先の一つとして介護施設があるということです。

そんな介護看護師の仕事内容、給与や職場、求められていること、そして介護看護師になるために必要なことについてまとめました。

介護看護師の仕事内容

介護施設における看護師の仕事内容は、病院における看護師の仕事内容とは異なります。
主に入居者の健康管理や服薬管理がその仕事となり、比較的単純な仕事だと言われています。

ただし、職場によっても求められる仕事内容は異なってくるため、一概にどうとは言えません。

たとえば要介護度の高い利用者が多い施設なら、利用者の容態が急変することも少なくないため、病院では医師の判断を仰げばよかったようなことを自分で判断しなければならない、といったこともあげられます。
これを聞いたら全く単純な仕事だとは思えませんよね。

提携する医師や栄養士との連携も必要ですし、一緒に働く介護職員と仕事を分かり合う必要もあります。

特に看護といった分野でのプロフェッショナルさからか介護職員を見下すような態度に出る看護師も少なくないと言われており、共通の目的を持って一緒に仕事をする仲間としての意識に欠けていると思われてしまいがちです。

介護職員は介護のプロであり、看護師は看護のプロであることをお互いに尊重しあって業務に臨むことも仕事の一つと言えます。
また、施設によっては介護のお手つだいを頼まれることもあります。

介護看護師の職場

介護看護師の職場は、介護保険法に定められた配置が義務付けられている施設になります。
主に特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、有料老人ホームなどです。

各施設により基準となる人員や求められる仕事内容が異なってきます。

特別養護老人ホームなら30~40人の入居者に対して看護師が1名配置されるのが基準です。
要介護度の高い利用者が集まる施設なので、緊急での判断を求められるなど、責任感のある仕事を行える環境といえます。

介護老人保健施設や介護療養型医療施設など、リハビリや医療行為を主とする現場では医師の設置が義務付けられると共に看護師の数も比較的多くなります。
看護師として、医療の現場から遠ざかりたくないという方に向いている職場です。

有料老人ホームのような要介護者が少ない施設においては、配置される看護師は少ないものの、緊急での医療行為が必要とされるケースが少なく、責任感が比較的軽い現場と考えられます。

いずれも介護施設における看護師に違いがありませんが、自分がやりたい仕事の方向性やなりたい看護師がどの職場なのかの判断は必要です。

介護看護師の給与

介護施設で働く看護師は一般の看護師と比べて給与が若干低くなる傾向にあります。
その理由は主に残業時間の少なさがあげられており、ワークライフバランスで見るとちょうどいいのかもしれません。

以下に看護師全体の平均的な賃金をあげておきます。

年齢 勤続年数 実労働時間 残業 月給 年間賞与
38.2歳 7.1年 159時間 7時間 329,200円 832,700円

実際に介護施設で募集されている看護師の情報は介護士の求人サイトで確認できますが、もう少し給与面では低いですね。
月給ベースで26万円程度といったところです。

もちろん勤続年数によっても変わってきますし、勤めている施設の利益によっても違ってきます。

介護看護師になるには

介護看護師という資格はありません。
看護師の資格を持っている方が、介護施設で働くことで介護看護師になるわけです。

看護師の資格を得るには3年制の看護専門学校、または4年制の看護大学に通う必要があります。
そのうえで看護国家試験を受け、合格しなければなりません。

「介護施設で働きたいが介護系の資格だと食べていけない」との理由で看護師を目指す人も多く、年々倍率はあがっているためなかなか狭き門ではあります。

看護師の資格を取ることができれば、介護施設での看護師は不足している現状なので求人情報誌や介護求人サイトなどで看護師を募集している職場を探して申し込む形となります。