ポイント

  1. 職員や施設のすべてを管理する仕事
  2. 給与は高いが、残業代はでない
  3. やりがいはあるが、セルフマネジメント必須

介護の現場においても管理職という立場での仕事が存在しています。
とはいえ、介護管理職という資格があるわけではなく、介護施設などで働いている人がそのまま管理する立場になるということが多いようです。

そして、一般の企業と介護業界では同じ管理職といえど仕事の仕方が違うと言われています。

そんな介護管理職の仕事内容、給与や職場、求められていること、そして介護管理職になるために必要なことについてまとめました。

介護管理職の仕事内容

管理職の仕事というと人によっては「偉そうでなにもしない上司」と思うことがあるかもしれませんが、本来はその名のとおり「管理」が仕事です。
管理というのは、一般には職員のスケジュール管理、進捗管理などが主と思われがちですが、それだけではありません。

職員のモチベーション維持や体調面・精神面の管理も必要ですし、施設そのものの管理も必要になってきます。
また、施設での行為が法令に順守しているかなどの管理も必要です。

職員のモチベーションが下がってしまったり、体調不調や精神的に滅入ってしまうことで介護利用者へのサービスの低下が起こることは想像に易いと思います。
職員同士での対立なども管理者が上手に食い止めなければなりません。

施設の管理が行き届かなければ利用者の満足度低下に繋がるだけでなく、病気や怪我などを誘発してしまう可能性もありえます。

そして職員の行動や施設でのルールが法令順守できていなければ、最悪の場合は自治体からの介護保険の支払いがストップしてしまい、施設の存続が不可能になる可能性もあります。

つまり、所属する施設に対してのあらゆる管理が管理職に求められる仕事になってくるわけです。

では、一般の企業と違うと言われている点はどこなのか?ということですが、それは介護業界が圧倒的な売り手市場であることに関係しています。

一般の企業においては各社におけるサービスの違いがそのまま企業の魅力の違いになることが少なくありません。
ですが、介護業界においてはサービスの違いを出しづらいこともあり、企業の魅力は働きやすさや給与などといった「企業やサービスの方向性」以外の部分に重点を置かれがちです。

そのため、一般の企業にありがちな傲慢な管理のやり方をしていると、すぐに職員が離れていってしまう可能性が高いです。
というのも、圧倒的に売り手市場かつ仕事の内容が変わらないのですから、介護職員からしたら「嫌な現場は見切りをつけて、新しく条件のよい職場を探そう」となりやすいからなんですね。

一般的な管理職としてのルールも守りつつ、「職場環境が悪い」と思われないような職場づくりをすることも求められるスキルといえるでしょう。

介護管理職の職場

介護管理職とひとくちに言っても、いろいろな管理職が存在しています。

それぞれの施設の施設長という立場もあれば、施設グループのエリアマネージャも管理職です。
当然施設のトップでなくとも、何人かの人間を管理する立場であれば管理職と言えるでしょう。

施設に関わる管理職であれば、その施設が職場となります。
そうでなければ本社などの外部から施設を管理することになります。

いずれにしろ任された範囲の職場環境を作っていく責任のある立場であることに違いはありません。

介護管理職の給与

介護業界に関わらず、管理職は「残業代を支払わなくてよい」というルールが存在しています。
そのため、基本的には残業代がつかないと思った方がよいでしょう。
提示された年俸、または月給+賞与が介護管理職での年収となります。

前項のとおり、介護管理職と言っても様々な管理職が存在しているため、一概に給与がいくらとは言えません。
ただし、一般の介護職員よりは平均給与が高くなる傾向にあります。

そのかわり、やろうと思えばいくらでも仕事があるのが管理職の危険なところで、責任感が強く真面目な人ほど働きすぎる傾向にあるのも事実です。
※そうでない管理職の人も多いですが・・・。

管理職は他人をマネジメントする仕事である以上、自分をマネジメントしてくれる人がいないのがネックです。
きちんとセルフマネジメントを行い、働き過ぎて「仕事内容>給与」とならないようにしていくのも仕事の一つです。

介護管理職になるには

介護管理職という資格はありません。
なので、介護管理職になるために必要なことは各施設に左右されることになります。

ただし、特別養護老人ホームの施設長や介護老人保健施設の施設長、訪問介護事業所のサービス提供責任者においては指定の資格や講習が必要となってきますので、各施設への確認をおこないましょう。

その他の施設(デイサービスなど)では特に資格は必要ないので、施設において才能を認められて管理職へ転職するか、管理職として募集している施設へ応募するなどで介護管理職という仕事に就くことになります。
大きくて古い会社ほど職員も多く、管理職への道は険しいと言われています。

必要なスキルとしては、前述の「管理」が行える人間であることがあげられますが、それ以上に精神力の強い人間でなければ管理職は難しいかもしれません。
というのも「同じ管理職をしている人間」という支えがいないため、常に孤独との闘いとなるからです。

間違ったことをしていても訂正してくれる人はなかなかいませんし、その間違いに気づいた頃には自分が責任を取らなければならない時になっている可能性も大いにあるわけです。

現場のプレイヤーとして優秀だった人が、マネジャーとして優秀とは限らないのは、こういった面からも考えられるわけです。