ポイント

  1. 介護利用者を体内、心から支える存在
  2. 栄養のプロとして利用者への食事指導を行える
  3. 献立を作るだけでなく、楽しい食事へのアプローチも重要


様々な職種の人が活躍する介護業界において、栄養士も重要な役割を担っている職種の1つです。

介護業界における栄養士の仕事内容、給与や職場、求められていること、栄養士になるために必要なことについてまとめました。

栄養士の仕事内容

栄養士はその名のとおり、栄養に関するプロとして、介護施設においても利用者の栄養を考えた食事指導を行うことになります。

介護利用者にとって食事はとても大切で、栄養士の立ち位置としては直接的な体の介助こそないものの、体内ケアや心のケアによって介護利用者を支えていく重要な存在だと言えるでしょう。

栄養面だけを考慮していても、利用者は食事に飽きてしまうことも考えられます。
食事をする楽しみが減ってしまうと、口を動かす機会が減り、症状悪化に拍車がかかることも考えられるため、介護利用者が楽しく食事をすることができるようにフォローしていくのが介護現場における栄養士の仕事とも言えるわけです。

施設によっては直接的な介護を頼まれることもありますが、本来それは介護職員の仕事であって栄養士の仕事ではありません。
介護には介護のプロフェッショナルがいるように、栄養士は利用者を内面から支えるプロフェッショナルである自覚が必要です。

そのため、介護職員や介護利用者とのコミュニケーションからも献立に活かせることがないのか考えるなども仕事の1つになってきます。

栄養士の職場

介護現場において栄養士が必要とされる職場は特別養護老人ホームや老人保健施設、デイケアセンターなどほとんどの施設となります。

施設内においては主に調理室において調理機材のチェックや在庫のチェック、調理士とのコミュニケーションに残飯チェック、発注作業などが必要になってきます。

そして調理室以外においては事務室において献立の作成、会議室にて献立、調理に関するミーティング、介護職員とのコミュニケーションが必要です。

また、前述のとおり利用者とのコミュニケーションによって、食事から心身を支えていくことも必要です。

つまり施設においてはあちこちに栄養士の職場が存在しているということになるわけです。

栄養士の給与

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、栄養士の平均的な年齢、勤続年数から見た平均給与は以下のとおりになっています。

年齢 勤続年数 実労働時間 残業 月給 年間賞与
34.8歳 7年 167時間 7時間 235,200円 576,400円

あくまで栄養士全般における平均値ですので、実際は職場によって左右されるでしょう。
特に介護業界においては若干給与が低くなると考えて間違いありません。

とはいえ、給与面に不満があれば他の施設、他の業界(特に医療施設など)でも働ける資格とも言えます。

栄養士になるには

栄養士には、都道府県が管理する「栄養士」と、国家資格である「管理栄養士」が存在しています。
とくに介護施設において必要とされるのは「管理栄養士」です。

仕事内容の違いとしては、栄養士が「健康な人の栄養を考える」のが仕事となるのに対し、管理栄養士は医療的な栄養を考えた献立を作ることができるなどです。
そのため病院においても診療報酬の請求ができるのは管理栄養士ということになり、重宝されています。

また、管理栄養士になると給与面でも栄養士に比べて多少高額になるというメリットも。

さて、管理栄養士になるための受験資格を得るには、まず栄養士にならなければなりません

栄養士の資格は、大学や専門学校など、栄養士の養成施設に2年以上通うことで得ることが可能です。
その後、厚生労働省が指定した施設において一定期間の就業を経験することにより、管理栄養士の受験資格を得ることができるようになるわけです。

年に一度の国家試験に合格することで、晴れて管理栄養士の国家資格を得ることができます。

管理栄養士の資格があれば、介護施設において栄養指導を行う管理栄養士の募集要項を求人情報サイトなどで探して申し込むことになります。
一般の栄養士の資格を持っている方も管理栄養士のサポート業務としての募集や、相談員や事務員との兼務としての募集があれば栄養士として介護施設で働くことが可能です。