ポイント

  1. リハビリテーションのプロフェッショナル
  2. 心身のケアを担当する、介護向けなリハビリ職
  3. なるのは難しいがやりがいのある職種

介護業界の一般的なイメージでは、老人ホームなどのような終身介護、看取りを想像される方が多いかもしれません。
ですが、近年の介護業界では「要介護状態にならないための予防」をはじめとしたリハビリテーションなどで、介護施設からの社会復帰が一つのテーマとなっています。

リハビリテーションの場で輝く職業といえば、リハビリテーションのプロである作業療法士。

そんな作業療法士の仕事内容、給与や職場、求められていること、そして作業療法士になるために必要なことについてまとめました。

作業療法士の仕事内容

私たちは日常的に体を動かすという作業を行っています。
介護が必要な方は、こういった作業が困難になっている状態にあり、リハビリテーションによって機能を回復させることで社会復帰が可能となってきます。

理学療法士によって基本的な動作ができるようになった方に、食事や入浴といった日常的な作業を通じて機能回復をサポートするのが作業療法士の仕事です。

また、身体的なケアだけでなく、利用者の趣味嗜好や生活などを理解し、心のケアを行えるのも作業療法士ならでは。
人間は体が動くということだけでなく、心がイキイキとしていることも「生きている」という尊厳を守る上で重要な事です。

心身ケアという側面から見ると、作業療法士はより介護の現場向けな職業といえるでしょう。

作業療法士の職場

一般的に、大きな病院ではリハビリ担当として作業療法士は欲されています。
介護の現場においてもその役割が必要とされてきていますし、老人保健施設のように必ず作業療法士などのリハビリ担当者を置かなければならない施設というのもあります

就職においては理学療法士に比べて人数が少ないことや、心身のケアに携われることから求められる現場も多いことから、さまざまな職場から自分に適した職場を選ぶことが重要になってきます。

作業療法士の給与

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、作業療法士の平均的な年齢、勤続年数から見た平均給与は以下のとおりになっています。

年齢 勤続年数 実労働時間 残業 月給 年間賞与
31.5歳 5.3年 162時間 5時間 284,000円 639,000円

これは理学療法士と作業療法士の統計によるもので、現場ごとに上下してきます。

パッと見で、介護業界で働く他の職種に比べると平均年齢が若く、給与が高いことがわかりますね。
ただし、給与面で優遇されるのは医療現場においてのことで、どうしても介護など福祉の現場においては低くなってしまうことも。

介護業界は利益を出していきづらい業界ということもあり、どの職種だったとしても給与が低いのは仕方ないのかもしれません。
その代わり、作業療法士であれば給与面での不満があった際に医療現場への転職を行うという道も残されていますので、給与待遇を基準にじっくりと職場を選ぶことも可能となるわけです。

作業療法士になるには

作業療法士は国家資格です。
そのため、年に一度の国家試験に合格しなければなりません。

また、受験資格は誰にでもあるのではなく、作業療法士養成の専門学校を卒業した人だけが受験可能となっており、資格を得るのは狭き門と言えます。

また、国家資格を持っているということはあくまで作業療法士として働くための最低限の資格を得たことに過ぎず、実際には介護利用者の心身ケアなどを行うにあたって、さまざまな経験や人の気持ちを考えられる柔軟な思考能力も必要となってきます。

その代わり、作業療法士にしかできないリハビリテーションがあるということは、現場において活躍するシーンが多いことを意味していますので、仕事に対するやりがいは非常に大きなものと言えるでしょう。