ポイント

  1. 国家資格ではないが必要とされている資格
  2. 介護保険に関するプロフェッショナル
  3. 受験するまでの過程と資格継続において狭き門といえる

ケアマネジャー資格は正式名称「介護支援専門員」といい、公的な資格となります。
国家資格ではありませんが、都道府県が認定する資格です。

資格がなくてもケアマネジメントの業務を行うことができますし、ケアマネジャーと名乗っても法的に罰せられることはありません。
ただし、介護施設や居宅介護サービスの事業所においてケアマネジャー有資格者の設置が必要となっています。

ケアマネジャーの資格内容や取得方法、難易度、取得にかかる費用についてまとめました。

ケアマネジャー資格とはどんな資格か

ケアマネジャー資格は前述のとおり現時点では名称独占および業務独占の資格ではありませんので、無資格者がケアマネジャーを名乗ることもできますし、無資格者がケアマネジャーの仕事を行うこともできます。
また、国家資格ではなく都道府県認定の公的資格なので、海外において活躍できるような資格でもありません。

ではなぜケアマネジャー資格が介護業界で働く人にとってのキャリアアップ先として選ばれているのか?というと、実際の現場において介護保険に関するプロであったり、関係者をマネジメントする重要な役割であるからと言えます。

実際に介護が必要となった方が介護サービスを受ける場合には、要介護度認定を受けなければ介護保険の利用ができません。
要介護度認定を受けるための書類作成だったり、介護サービスを受ける際の基準となるケアプランを作成するためにはケアマネジャーの能力が必要とされてきます。

介護業界や介護保険に関してのプロであるがゆえに、どんな状態の利用者にどんなサービスを利用させるのが適切なのかを考えたうえでケアプランを作成することが期待できますし、ケアマネジャーのおかげでサービスと利用者との連携がうまくマネジメントされるということも期待されているわけです。

また、介護事業所においては居宅、施設に関わらずケアマネジャーの設置が義務付けられているものがあります。
国家資格ではないものの、事業者からすれば事業を行う上で人員が必要となる資格の一つと言えます。

ケアマネジャー資格を取得するには

ケアマネジャー資格を取得するためには、都道府県が実施する介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、介護支援専門員実務研修を全日程終了の後にレポートを提出する必要があります。
これを経て介護支援専門員証を交付されることで初めて正式にケアマネジャーとしての職に就く事ができるようになります。

ただしケアマネジャーは試験を受験するまでが狭き門とも言われており、介護支援専門員実務研修受講試験を受験するためには以下のいずれかの条件をクリアしていなければなりません。

  • 法定資格を有し、5年以上の実務経験がある
  • 社会福祉主事任用資格、ホームヘルパー2級課程修了、介護職員初任者研修課程修了の、いずれかの資格を有し、5年以上の実務経験がある
  • 上記資格等を持たない者で、10年以上の実務経験がある(ただし平成29年度受験者まで)

法定資格は介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士作業療法士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士となっていますが、たいていは「介護福祉士」を有している方となります。

都道府県によっては生活相談員や支援相談員の経験が5年以上である場合も認められているので、自身が受験する都道府県への確認が必須です。

また、資格取得後も5年ごとの更新があり、都度新しい知識が求められるなど資格の維持が大変な資格とも言えます。

ケアマネジャー資格の取得難易度

ケアマネジャーの資格取得難易度は人によって評価がまちまちです。
というのも、資格試験を受けるまでの過程がそれぞれ違うからといえます。

たとえば医師の資格を持って試験に臨むのと、ホームヘルパー2級の資格で臨むのとではそれまでの難易度が異なりますし、法定資格の保有者で5年の実務経験がある方と、無資格で10年の実務経験がある方では期間に違いがありすぎます。

もしそういった過程を無視して、介護支援専門員実務研修受講試験だけの難易度で言えば、試験は全てマークシート式のテストであるため、他の国家資格に比べて簡単だという声もあります。

ただし試験は年に1度しか行われず「介護支援分野」、「保健医療福祉サービス分野」の区分ごとに正答率70%が合格の基準となっており、実際の合格者数は全受験者数の15%強という事を考えても試験を「簡単」とは捕えない方がよいでしょう。

ケアマネジャー資格の取得にかかる費用

資格取得にかかる費用も、それまでの過程に応じてまちまちです。
受験費用だけで言っても各都道府県で異なり、介護支援専門員実務研修受講試験の受験費用に1万円弱、実務研修の受講費用が1~3万円程度となっています。

また、5年ごとの更新が必要な資格となるので、その都度試験の費用が発生し、ケアマネジャーを続ける限りは資格取得の費用が掛かり続けることも理解しておかなければなりません。