ポイント

  1. 介護職の専門家であることを証明する資格
  2. 資格における専門性があいまいなため、取得難易度も低い
  3. ケアマネジャーの国家試験を受験するための資格になる

介護福祉士という資格は「社会福祉士及び介護福祉士法」によって定められた国家資格です。

資格内容や取得方法、難易度、取得にかかる費用についてまとめました。

介護福祉士資格とはどんな資格か

介護福祉士の資格は、介護職唯一の国家資格です。

介護というとどうしても日常生活における身体的な介助ばかりを想像してしまいがちですが、実際には手を動かして食事や排せつ、入浴を手伝うことだけが介護ではありません。
たとえば利用者とのコミュニケーションから介護状態の変化を観察することも介護においては必要なことです。

こういった点から利用者のQOL(Quality of Life = 生活の質)をいかに高めていくかは介護福祉士に求められる役割の一つとなっています。

QOLを高めるためには実際に手を動かす介護を行う職員の指導も欠かせません。
介護職員に介護の指導を行えるのも介護職の専門知識や倫理観、実践を持ち合わせた介護福祉士の有資格者ならではといえます。

介護福祉士の有資格者は介護福祉士として医療法人、NPO法人、民間企業にて活躍することになります。

介護福祉士資格を取得するには

介護福祉士の資格は、養成施設を卒業するか国家試験に合格するかのいずれかの方法で得ることが可能です。

養成施設の場合は高校を卒業後にそのまま介護福祉士の養成施設で2年間就学し卒業をする方法と、福祉系大学、社会福祉士養成施設、保育士養成施設で1年間就学後、介護福祉士の養成施設で1年間就学ののち卒業をする方法があります。

いずれも養成施設の卒業を以って介護福祉士の資格を与えられることになります。
ただし平成29年度からは養成施設の卒業は国家試験の受験資格に変更となったため、養成施設卒業者も国家試験に合格しなければならなくなります。

国家試験の場合はまず受験するために実務経験3年以上または福祉系の高校を決められた科目、単位で卒業している必要があります。
筆記試験と実技試験に合格することで介護福祉士の資格を得る事ができます。

ただし受験前に実務者研修および介護技術講習を終了している場合には実技試験が免除されます。

介護福祉士の国家試験は出題範囲が大きく4つに分かれています。
「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」の4つです。

このことからも出題範囲は広範囲であるといえますが、とてつもなく難しいというものではありません。
介護および福祉についてしっかりと学んできた方であれば、きちんと勉強して合格できるレベルです。

また前述のとおり、養成学校卒業者であれば国家試験の合格なくして得られる国家資格となっています。

これは介護福祉士の役割が一般の介護職員と比べてもそこまで明確でないことにも起因しているかもしれません。
有資格者でなければ許可されていない仕事というのもありません。

ただし、介護福祉士の資格を有していることは後にケアマネジャーを目指す場合にも必要になってくるため、業界で3年の実務経験がある方は特に目指したい資格といえるでしょう。

試験は年に一回で、合格率は40~50%といわれています。

介護福祉士資格の取得にかかる費用

介護福祉士の資格を得るためにかかる費用はどのルートでの取得を目指すかによって異なってきます。
基本は国家試験の費用+受験資格を得るまでにかかる費用で考えます。

実務経験3年を以って臨む場合には、実務者研修の受講費用として5~20万円程度。
福祉系高校卒業を以って臨む場合には、高校の学費として百数十万円。

養成施設卒業のルートでは養成施設に直接入学するパターンや大卒で入学するパターンなどによってまちまちなので、百数十万~数百万円と幅が広いです。

これらを経て、国家試験を受験することになるので、1万円強の受験費用が追加で加算されます。