ポイント

  1. 福祉のエキスパートである国家資格
  2. 利用者本人や家族など関係者を含めたケアを担当する
  3. 社会福祉士の設置が義務付けられている施設は年々増えている

社会福祉士は介護福祉士、精神保険福祉士とならんで三福祉士とされる福祉系の国家資格です。

以前は名称独占資格(有資格者のみが名乗れる資格)で、社会福祉士でなければできない仕事というのはありませんでしたが、今日ではその役割が必要とされるようになっています。

資格内容や取得方法、難易度、取得にかかる費用についてまとめました。

社会福祉士資格とはどんな資格か

社会福祉士の資格は社会福祉におけるエキスパートという立ち位置で、社会福祉に対する全般的な知識から利用者の相談役となり、個人個人に適したサービスを提案する仕事においてその力を発揮できる資格です。

利用者の相談を受けるだけであれば特別な資格は必要ないため、社会福祉士でなければならないという事はありません。
ただし、今後の日本において福祉業界が重要となってくることは少子高齢化現象から見ても明らかなことで、幅広く福祉の知識をもつ社会福祉士が求められていくことは必然と言えるでしょう。

医療機関や介護施設においても社会福祉士資格、または社会福祉士資格を有する者が就ける生活相談員が人員配置基準となっているものもあり、事業者にとっても社会福祉士が重要な資格となっています。

介護施設における介護福祉士との違いとしては、利用者に対して直接的なサービスを行うのが介護福祉士であり、社会福祉士には利用者を含めた関係者のケアを包括した福祉サービスが求められています。

社会福祉士資格を取得するには

社会福祉士資格を取得するには年に一度の国家試験に合格しなければなりません。
国家試験を受験する資格を得る為にいろいろなルートが用意されています。

一番複雑でないルートと言えるのが、福祉系大学で4年間、指定科目を学ぶことです。
卒業をもって受験の資格を得る事ができます。

社会福祉系の短大にて指定科目を履修し卒業の場合には、短大と実務期間で4年になるように相談援助の実務経験を積まなければ受験することができません。

また一般の大学を卒業、または一般の短大+実務経験でも一般養成施設で1年以上学ぶことで受験資格を得ることができます。

社会福祉士取得までのルートは多岐にわたり、また改訂されることも多いため、受験前には確認が必要です。

社会福祉士資格の取得難易度

社会福祉士資格の国家試験は18科目にも及ぶ広範囲からの出題となっています。
しっかりと試験対策を行えばそこまで難しくないとも言われていますが、合格率は全受験者の30%に満たないため難易度は相応に高いと言えるでしょう。

設問は1問1点で150点満点。60%程度の得点が合格基準となっています。
ただし合格基準点はその年の難易度に応じて前後します。

先に精神保険福祉士の国家資格を保有している場合は申請することにより18科目150問から7科目67問に試験内容を免除してもらうことができます。

社会福祉士資格の取得にかかる費用

社会福祉士資格の取得にかかる費用は現時点での受験資格状況によってまちまちです。

現在社会福祉系の大学を卒業されている方なら国家試験受験費用以外は必要ありませんが、一般の4年制大学を卒業された方であれば養成施設へ1年以上通う必要が出てきます。
現在高校生の方であれば、大学4年間分の費用を考慮しなければなりません。

また養成施設においても通学によって1年間通うものから通信講座でも受験資格を得ることができるものまであり、ここでも費用が変わってきます。
通学であれば年間で150万円程度は見ておく必要があります。
通信講座なら50万円前後といったところです。

いずれもあくまで受験資格を得るまでの費用であり、国家試験の受験自体には8,000円弱の受験料がかかってきます。
また、国家試験用に特別な予備校へ通ったり通信教育を利用するのであれば、その分の費用も上乗せされてきます。