ポイント

  1. 建築、介護、医療の専門家をまとめあげる役割
  2. 介護保険請求用の書類作成ができる資格
  3. 受験のための条件が存在しない介護系公的資格

福祉住環境コーディネーター資格は東京商工会議所が主催する資格試験に合格して得る事ができる公的資格です。
建築、介護、医療(理学療法)の様々な観点から住環境を整える仲介役を担える資格となっています。

資格内容や、その取得方法、難易度、取得にかかる費用についてまとめました。

福祉住環境コーディネーター資格とはどんな資格か

専門職というのは、たとえば建築士なら建築、介護福祉士なら介護、理学療法士ならリハビリといったそれぞれの分野におけるエキスパートが勤める職となります。
そのため自分の専門分野には強い反面、他の分野への配慮が甘くなることもあり、特に介護療養用の住環境を整備しようと思ったときには全体的に見て必要な部分が抜け落ちてしまうことも少なくありません。

そんな時に各専門職の人たちの間に立ってマネージャー的な立ち回りをできるのが福祉住環境コーディネーターとなります。

その性質上、建築業界や介護業界で既に働いている方が業務を円滑に行うために取得することが主で、この資格を有していることで特に就職に有利になる等はありません。

1級、2級の取得者は住宅改修に介護保険を利用する際に必要となる「住宅改修が必要な理由書」の作成が認められています。
これは本来ケアマネジャーが作成するもので、ケアマネジャーの代わりに理学療法士や作業療法士、1級建築士なども作成を認められているものです。

福祉住環境コーディネーター資格を取得するには

福祉住環境コーディネーター資格を取得するためには東京商工会議所が年に2回行っている検定試験に合格する必要があります。

検定試験は1級から3級まで用意されており、2級から受験すること、2級と3級を同時に受験することが可能です。
ただし、1級においては2級の合格をしていないと受験することができません。

また、介護福祉系の資格としては珍しく受験資格への条件がなく、学歴、性別、年齢、国籍に関係なく受験することが可能です。

福祉住環境コーディネーター資格の取得難易度

福祉住環境コーディネーター資格の取得難易度はその等級によって変わります。
3級試験については比較的難易度も低く、例年受験者の半数程度は合格できています。

2級試験は2013年の試験では合格率が70%を超えていた反面、2007年には10%前半台の合格率しかないなど年によってムラがあるのが難点。
2級試験までは全問マークシート試験で100点満点中70点が合格基準となっています。

1級試験は2級試験に合格した人しか受験できないうえに、合格率が10%未満と相当難易度が高い資格となっています。
その背景には試験問題がマークシート以外に建築分野での専門的な問いに記述式で解答する設問があり、建築関係の知識が深くなければ解けないというものがあります。

ただし現時点では1級有資格者に実務上で優遇されるようなことがなく、2級を取得していれば十分なため、そもそもの受験者数が少ないことも合格率を下げる要因となっています。

福祉住環境コーディネーター資格の取得にかかる費用

福祉住環境コーディネーター資格を取得するには資格試験に合格すればよいだけなので、受験費用のみがかかる費用ということになります。

3級受験は4,320円、2級受験は6,480円、1級受験は10,800円です。
前述のとおり2級のみの受験も可能ですし、2級資格があれば実務上は十分といえるので実質6,480円で取得できる介護福祉系の資格と考えられます。