ポイント

  1. 未経験からでも受講可能な介護の専門研修
  2. 介護福祉士の受験に必要な資格
  3. サービス提供責任者の職に就くこともできる

旧介護職員基礎研修およびホームヘルパー1級資格は、介護職員の質の向上、キャリアアッププランの明確化などを目的として2013年に「実務者研修」へと統一されました。

実務者研修は公的な資格(地域研修)となります。
資格内容や、その取得方法、難易度、取得にかかる費用についてまとめました。

実務者研修資格とはどんな資格か

従来の訪問介護に重きを置いていたホームヘルパー資格から、施設も含めた幅広い介護の知識を得られる研修として実務者研修は存在しています。
高齢者に対する理解など、介護業界の専門知識を学ぶことができます。

また実質の下位資格となる介護職員初任者研修修了者との明確な違いとして、就ける職業、国家試験の受験資格、行える医療ケアが挙げられます。

実務者研修を修了していることで、施設のサービス提供責任者に就くことが可能です。
そのため、理論上は未経験からでも介護現場での管理職を目指せるルートとして実務者研修の修了が挙げられるわけです。

2017年からは介護福祉士の国家試験受験資格の1つとして実務者研修の修了が必須項目となりました。
そのため、介護業界で活躍したい方にとっては実務者研修→介護福祉士→認定介護福祉士というキャリアパスが描きやすくなっています。

実際サービス提供責任者の採用に関しても介護福祉士の資格を有していることが条件になることも多いので、実務者研修の修了から介護福祉士の取得までは1つの流れとして考えておくべきと言えるでしょう。

そして実務者研修では「たん吸引」「経管栄養」といった医療ケアも学ぶことができ、実務で活かすことも可能です。
そういった点からも介護職員初任者研修に比べてより専門的な介護研修だと言えます。

実務者研修資格を取得するには

実務者研修は基本的には450時間にも及ぶ講座を受講する必要があります。
うち45時間はスクーリングに当てられますが、残りは通信講座でも可能です。

これら講座の受講を終え、修了試験を通過することで修了認定を得る事ができます。
(修了試験についてはスクールによってはない場合も。)

これはあくまで未経験からの受講する場合のカリキュラムとなっており、旧介護職員基礎研修を修了している方なら50時間の研修だけでよいなど他の介護資格を取得している方であれば免除となる項目も多いです。

有している資格等 免除となる研修時間
介護職員基礎研修修了 400時間免除
ホームヘルパー1級 355時間免除
ホームヘルパー2級 130時間免除
介護職員初任者研修修了 130時間免除
無資格 免除なし

実務者研修資格の取得難易度

実務者研修自体はとても専門的で介護業界において重要なことを学べるカリキュラムになっているものの、未経験、無資格でも受講可能なことからもわかるとおり、内容は初心者にもわかりやすく難易度は高くないと言えるでしょう。

また未経験、無資格で受講できるということは誰にでも門戸が開かれている状態ですので、他の資格のように「受講するための条件」がないということも難易度を下げている要因と言えます。

実務者研修資格の取得にかかる費用

実務者研修修了に至るまでの費用は現在有している資格によって大幅に変わります。

もし現在無資格で受講を希望するのであれば、15~20万円程度。
介護職員初任者研修を修了、またはホームヘルパー2級修了者なら、12~19万円程度。
ホームヘルパー1級修了者なら、10万円前後。
介護職員基礎研修修了者なら3~5万円といったところです。

実務者研修の修了にはスクーリングが必須なので、通学費用なども別途かかる可能性があります。