ポイント

  1. 社会福祉主事に任命されるための要件のこと
  2. 資格試験があるものではないため、取得難易度は比較的低い
  3. 介護業界においては生活相談員になるために必要

社会福祉主事任用資格は国家資格や民間資格ではなく任用資格です。

任用資格というものは一般には公務員に対してある役職を割り当てるための必要資格を示したものとなり、何らかの資格試験に合格の後、資格取得者として名乗れるものではありません。

資格内容や取得方法、難易度、取得にかかる費用についてまとめました。

社会福祉主事任用資格とはどんな資格か

社会福祉主事任用資格とは、社会福祉主事として任用されるための資格です。

社会福祉主事は都道府県や市、または社会福祉事務所を設置している町村に置かれている職業で、老人福祉法や生活保護法、児童福祉法などで定める援護や育成の措置を行うのがその職務とされています。

介護業界においては生活相談員として従事するためには社会福祉主事任用資格が必要項目のひとつとなっています。

社会福祉主事任用資格を取得するには

前述のとおり、社会福祉主事任用資格は必ずしも資格試験において取得するようなものではなく、社会福祉主事職に就くための必要要件のようなものです。
その要件とは以下の6つのいずれかになります。

  1. 大学や短大などにおいて、厚生労働大臣が指定する社会福祉主事任用資格選択必修科目のうち、いずれか3科目以上の単位を修得して卒業
  2. 厚生労働大臣の指定する養成機関や講習会の課程を修了
  3. 社会福祉士の資格を有する
  4. 精神保健福祉士の資格を有する
  5. 厚生労働大臣の指定する社会福祉事業従事者試験に合格する
  6. 1〜5と同等以上の能力を有する者として厚生労働省令で定められる

このうち5つめの社会福祉事業従事者試験は要件として定められてはいるものの、実際には行われていません。

大学等での必修科目は法学や経済学、栄養学といった社会福祉と直接関係しなさそうな科目も含まれていますが、2000年3月31日までの卒業者とそれ以降の卒業者では科目内容が異なります。

通信教育にて社会福祉主事養成課程を学ぶことができる養成機関も存在しています。

また、これ以外にも「年齢が20歳以上の地方公共団体の事務吏員又は技術吏員」「人格が高潔」「思慮が円熟」「社会福祉の増進に熱意がある」といったことも社会福祉主事に任命されるためには必要とされています。

社会福祉主事任用資格の取得難易度

社会福祉主事任用資格の取得難易度に関しては、国家試験が存在しないという性質上、比較的易しいと考えられます。
特に福祉系の大学や短大を卒業した方であれば、すでにその資格を有していることになる場合がほとんどです。

社会福祉士の資格および精神保健福祉士の資格は国家資格なので、これらの資格を取得することで社会福祉主事任用資格を得ようとする場合には指定の学校での履修、卒業の後、年に一度の国家試験に合格しなければならないなど難易度が高くなります。

ただし、一部の自治体では資格を有しないものが社会福祉主事に任用されるなどの例もあるのが現状です。

社会福祉主事任用資格の取得にかかる費用

社会福祉主事任用資格を取得するまでにかかる費用は前述の6つの要件のうちどれを満たすかによってまちまちです。
大学の卒業を以って資格を得るのであれば一般の大学入学から卒業までの費用がかかります。

また福祉系の大学はまだまだ学問としてみなされていない傾向にあるため、国公立の大学が少ないです。
国公立と私立では初年度の納入金額に倍ほどの差がつくため、費用面が心配な方は要検討項目となります。

通信課程での取得であれば、こちらも機関によって上下はあるもののだいたい10万円前後での取得が可能です。